08/4/4





 八丈町農業担い手育成研修センター(ストロングハウス10棟・3240平方メートル、露地・1万平方メートル)の開校式が1日、浅沼町長をはじめ来賓、研修センターの指導者らが出席し、大賀郷西見の同センターで行われた。
 式典では、研修生を代表し、福井大介さん(27)が「しっかり頑張っていきたい」との決意を述べた。
 都内で初めて開設される育成研修センターでの研修生募集には、島外からの6人を含む計12人の応募があり、自然環境豊かな島での農家経営に対する高い関心がうかがわれた。応募者は書類選考で5人に絞り込まれ、面接の結果、沖山清さん(54)、加藤純生さん(35)、福井さんの3人が決定した。
 沖山さんは三根出身で八高卒業後に上京。昨年まで都内で会社員をしていたが、島内に住む高齢の両親の世話もあり、経験のない農業への転身を決めた。今回の募集は「都内でもタイムスを購読していたので知っていた」という。
 神奈川出身の加藤さんは、八丈に住んで9年目。来島当初は建設会社に勤めていたが、ここ4年間は『大興園』で農作業の経験を積んだ。「今の仕事も続けながら研修に臨みたい」と話す。
 福井さんは兵庫出身。「大阪の広告代理店で営業をしていたが、リゾートアルバイトで来島」。八丈は4年目で、現在、三根で飲食店『エイト』を経営している。 
 町産業係では「募集を締め切った後も2件の問い合わせがあり、就農のサポート態勢は整っていることを伝えた。今回選ばれなかった応募者にも同様の対応をしているが、今のところ進展はない。また、東京都農林水産振興財団の農業体験ツアーに2年連続で参加した50代の女性が、ストレリチアの栽培に意欲を見せており、園芸関係者の協力を得ながらフォローしているところ。あらためて新規就農に対する需要の強さを実感した」と話している。
 研修期間は5年間で、センター施設を利用した研修、先進農家の協力による研修、学科による基礎講座研修を3本柱にカリキュラムが組まれている。センター研修は、レザーファン(指導農家・浅沼正男)、ルスカス(同・大興園)、アシタバ(同・浅沼幸光)の各部会が担当。先進農家研修では、ロベ(担当者・大興園)、鉢物(同・菊池寛)、切葉・切花(同・浅沼大二郎)、サンダーソニア(同・奥山隆)、公設市場(同・田中義八)の各部会で、それぞれの基礎知識を学ぶ。基礎講座研修は、八丈支庁や農水センター八丈事業所が担当。農業総論をはじめ植物生理、農業経営など、年間16.5時間の講座が設けられている。