08/2/1





 キハダマグロが豊漁だ。
 例年は初夏の5月に最盛期を迎えるマグロ漁。今期は昨年11月下旬から水温が下がり始め、これまで、適水温の20度台前後をキープしている。黒潮が島の周囲を流れた1月7日の週には、水揚げがトップシーズン並に12トンを超えた。
 「キハダは12月頃から釣れ始めた。今は小島周りに根付いているから、ほかの船とも漁場の情報を交換しながらやっている。良い日は、1隻で20から30本くらい揚げるよ。値は安くても、釣れればやっぱり嬉しい。南海タイムスで、島の魚を宣伝してよー」と、大賀郷水産研究会会長の広江篤夫さん(36、松丸船主)。地産地消の「産」を請け負う漁業者の、意気込みは盛んだ。この日の釣果は12キロ前後のキメジ16本、大型のカツオ3本で「まあまあ良かった」とのこと。 
 今はまだ10キロ台が多いが、「5月になると20キロ台が混じり、型が良くなってくる」という。
 味の方は、「脂が乗ってウマイよー」と鮮魚店主が太鼓判。
 生のマグロが食べられるのも、島ならではの贅沢のひとつと言えそうだ。
 八丈島漁協によると、キハダ、キメジ、メジと呼び名はいろいろだが、キメジとメジはキハダの幼魚。10〜30キロ台は10キロ増ごとに、順に「キメジ」「同大」「同特大」とし、腹抜きで30キロ以上になると「キハダ」として出荷する。メジは10キロ以下で、これも3段階に分けている。
 「今の相場は、高くも安くもなく中間くらい。安いときには、東京都漁業協同組合連合会が低限価格との差額を補償してくれている」という。
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 2月の声を聞くと、本格的なカツオの季節を迎える島の漁。05年には過去10年間で2番目の豊漁を記録したが、ここ2年間は低調気味だ。
 「水温が20度を切るとキハダはいなくなるが、カツオの適水温が18から21度くらいだから、入れ替わりで来てくれたらいいね」と、篤夫さんは期待を込める。漁業者仲間も「今年は良さそう」と口を揃えているという。
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 漁船用の軽油は軽油引取税(1リットル当たり32.1円)が免除されているとはいえ、長引く燃料費の高騰は、漁業者にとってまさに死活問題。
 篤夫さんは「不漁だと赤字になるから、冒険はできなくなった。南に行く船も、夜中に出て経済速度でゆっくり走る」と、影響の大きさを説明する。
 同漁協では「値上げが始まった当時の04年4月には1リットル58円だったが、昨年12月には91.1円と3年半余りで約57%アップした。今年2月以降も上がる見通し」と、先行きを危惧している。
 カツオやマグロの曳縄漁では、小さい船でも月に約2000リットル使うというから、相当な負担増を強いられているようだ。