07/3/16




 片道25時間半かかる小笠原航路の時間短縮のため、初めて八丈島‐羽田間の航空路を併用して行われた「小笠原諸島モニターツアー」(東京都産業労働局主催)。9日2便で来島したツアー参加者48人は、貸し切りバスで八丈島内の観光を楽しみ、午後6時前に底土港に寄港したおがさわら丸に乗船した。船中の移動時間は片道7時間半短縮になる。父島で3泊4日、「ホエールウオッチング」や「戦跡ツアー」などを楽しむこのツアーは、都の広報1月号や旅行代理店を通して募集が行われた。往復航空運賃と八丈島内のバス料金は都が補助し、旅行代金は大人1人8万3000円。八丈島航路の定期船よりひと回り大きなおがさわら丸の八丈島寄港は、底土港に夜間照明設備がないこともあり、安全確保のため、見通しの利く日没前に入出港する必要がある。今回は「閑散期」の市場調査という条件から、接岸岸壁に照明機器を準備して対応した。都産業労働局は「モニターツアーで、八丈島を半日観光できるメリットによる集客効果を探りたい」と話しており、都総務局行政部小笠原振興係も「今年度改正した『小笠原振興開発計画』には、航路の時間短縮を図るとあり、その可能性を総合的に検証する」としている。父島に就航予定だった「超高速船」の運航が05年度に見送られ、観光客増加を見込んで設備投資してきた小笠原の宿泊施設や飲食店などは大打撃をこうむった。その解決策として、村民にも「八丈島経由航路」への期待は高い。八丈支庁の笹本義忠商工係長は「北海道などの遠隔地から小笠原に行く場合は、出航の前日に都内に1泊しなければならないが、飛行機を利用すれば当日八丈島から乗船できるし、復路も最短で羽田空港を午前中に出発できるので楽に帰れる。八丈島で1泊してゆっくり観光もできる」といくつかのメリットをあげた。14日朝に予定していた復路の寄港は、波浪による遅延で断念。同船は竹芝桟橋に直行した。空路を併用した小笠原への新しい旅のスタイルは八丈観光にとっても新たな可能性をもたらすもので、調査結果が注目される。

 暖冬で早咲きが心配された八形山フリージアまつり会場だが、畑を管理するJA八丈島支店では、2月下旬からの冷えで摘み取り用畑の一畝ごとにビニールをかけ、開花の調整を行っている。同支店では「開花は遅れそうで一部で温度調整を行うことにした。観賞用畑は、早いところは満開の場所もあるが、全体を見るとイベント時(3月21日〜4月8日)にちょうどいい状態になりそうだ」と話している。