
| JA東京島しょ八丈島支店酪農部会(浅沼裕部会長)が8日、同支店で開かれ、ここ数年赤字が続く牛乳事業の存続をめぐり協議が行われた。菊池勝男組合長は、「上部機関からは赤字部門を廃止するよう指摘を受けている。収支が改善できなければ、工場を存続するのは難しい」と、6人の酪農家に現在の危機的な状況を説明し、率直な意見を求めた。生産者からは「何もしないで終わりを待つわけにはいかない。売り上げを伸ばすしかないので、八丈島牛乳を飲んでもらうにはどうするか、できることをやるべきだ」との声があがった。 八丈島牛乳は島の食糧自給、地産地消のシンボル的産品で、保育園・学校の給食では毎日930人の子供たちが飲んでいる。歴史的に見ても八丈島の文化の一つである「酪農の灯」はこのまま消えてしまうのか。手遅れになる前に、同支店、生産者、行政が一つになって、消費者とも議論し、なんらかの方策を見いださなければ、遠くない時期、八丈島牛乳が飲めなくなる日がやってくる。 協議では、「存続の条件は落ち込んだ八丈島牛乳の売り上げ回復」との認識で一致。具体的に、どのような対策を進めていくかについて、出席者からは「消費者にダイレクトにアピールし、潜在的な需要を掘り起こす」「注文分だけではなく、たとえば暑い日は需要を見越して多めに作り、売り切れている店舗に補充するなどきめ細かな販売促進を」「宅配の検討」「大型店だけでなく近所の人たちの需要をカバーできる商店での販売」「アイスクリームやヨーグルト、生クリーム、コーヒー牛乳などの加工品で、牛乳工場の収益性を上げる」「朝食で提供してくれるよう、宿泊施設への協力依頼」などの意見があった。 行政関係者からも「一般消費者や各団体に八丈島牛乳がいま直面している状況を説明して、応援してもらえるよう働きかけることも必要」(土屋久町産業観光課長)、「JA、生産者、町、支庁の代表者が集まって、具体案を固めていくようにしよう」(野瀬友利支庁産業課農務係長)などの提案が出された。生産者は再度会合を持ち、具体的に何が出来るかを協議した上で、同支店や行政に提案を行う。 菊池勝男組合長はこれらの意見を受け、「消費人口の減少など売り上げ回復の環境は厳しいが、生産、製造に関わる者が痛みを分かち合って、消費拡大のためにやるべきことはやっていく」との考えを示した。 |

| 自称ヘッポコ造形作家のニコラさん(杉原里映さん、横浜市在住)が、「八丈島を盛り上げよう!」と、島の食べ物や動植物をモチーフに立体キャラクターを制作した。ニコラさんの作品は主にクレイ(粘土)や布によるもので、NHK教育「にほんごであそぼ」のわらべうたコーナーにも、数の子の「カズー(童歌・からすかずのこ)」やモグラの「モジョゴフ(同・もぐらどん)」、えんま様の「アルマンゾ3世(同・じごくごくらく)」などの人形が出演している。 創作した八丈島のキャラは8つの色からイメージした精霊たちで、アシタバ、キョン、ハルトビ、アカコッコ、アオウミガメ、光るキノコ、ストレリチア、ロベなどがモチーフだ。精霊たちは、宝船の「ハチジョー」(ウミガメ)が黒潮にのって運んできた「福(自然の恵み)」の数々。ニコラさんは「八丈島観光協会のホームページにある「旅する人を包み込むように温かいのは、漂着船などを受け入れてきた懐の深い歴史があるからだろう』という文章に感動しました。その懐の深さで宝船も受け入れてもらい、精霊たちは島の人々と共に元気に暮らしている、という設定になっています」という。 キャラクターグッズなどを紹介するフリーマガジン「マルシー」(隔月刊、30万部発行)7月発行号から、ニコラさんやシナリオライターのいしかわ彰さんが中心になって「Nicola Lacola TIMES」(ニコラ・ラコラタイムズ)の連載を開始した「ニコラ・ラコラ」とは精霊たちが暮らす島々のことで、この「お気楽なアイランズ」で読まれている新聞が、ニコラ・ラコラタイムズ。9月発行号以降の「紙面」では、流浪の特派記者ルーニー(立体キャラ、流人からのネーミング)が、八丈島に生息するという伝説の精霊を追って調査に乗り出す。 プロデューサーの岡田恒明さんは「八丈島の観光や産業のあらゆるシーンで役立ててもらい、島民のみなさんに育てていただければ。八丈発のキャラとして人気者になったら、将来的にはTVアニメ化も目指したい」と話している。また、これらのキャラは、島内の一部小売店内で放映されいる「八丈島の観光案内映像」にも姿を見せている。 |