06/7/21
 八丈太鼓六人会結成25周年記念公演が15日、八高視聴覚ホールで行われ、2回の公演ともほぼ満席で、延べ500人を超える観衆を集めた。公演には六人会のほか、秋田県大仙市の「蘭導」、沖縄県嘉手納町の「總管太鼓同志会」の2組の和太鼓グループ。さらに津軽三味線の鳴海昭仁さん、奄美島唄の坪山豊さん、山下聖子さんらが出演した。
 和太鼓の2グループはいずれも激しいリズムの組太鼓で、演奏中にばちが何本も折れるほど、迫力の舞台だった。20周年イベントにも駆けつけた蘭導は、さまざまな打法や編成を積極的に取り入れ、新しい太鼓音楽の創作を続けている。また、今年で結成15年を迎えた總管太鼓同志会は、ほとんどのメンバーが小学生ながら、息のあったエネルギッシュな演奏を披露した。
 坪山さんは奄美島唄界の第一人者。1週間前にフランス・パリで行った公演も大盛況で、「奄美島唄は言葉がわからなくても通じる」とその感想を語った。三線(サンシン)の軽くのびやかな音色に、哀歓に富んだ歌声が折り重なると、舞台には奄美の土と潮の香りが広がった。
 鳴海昭仁さんの津軽三味線は独奏とは思えない圧倒的な存在感を示した。代表的な津軽民謡として知られる「じょんがら節」は100人が弾けば100色の響きがあるという。
 「いかったなと思ったら遠慮せず拍手を下さい。声援によって演奏の時間が延びます」と鳴海昭仁さんは、津軽弁を交え会場をなごませた。さよならの意味の津軽弁「へバー」もイントネーション一つで、「また会おう」にも、「もう会わない」にも意味が変わるというレクチャーなど、軽妙な語りで、遠く離れた津軽を身近なものに感じさせてくれた。
 六人会の演奏は、各奏者が得意のユウキチ、シャバタキ、ホンバタキをじっくり聴かせ、上拍子、下拍子の2人だけでの演奏スタイルによる緊張感と存在感はきわだった。2回目の公演の最後には、結成当時からのメンバー5人が登場し、歳を重ねて深みと落ち着きが加わった太鼓を披露。アンコールでは11人全員による迫力満点の回し打ちで締めくくった。写真は上から、八丈太鼓六人会、坪山豊さん、鳴海昭仁さん、蘭導、總管太鼓同志会。