05/11/4
 底土・鴨川河口の山側には第2次大戦中の人間魚雷「回天」の基地跡が残るが、町教育委員会ではその対岸にこのほど説明看板を設置した。回天は特攻隊員1人が乗り込む人間魚雷で、爆薬を積載して敵艦に体当たりする。敗色が濃くなり、米軍の攻撃を予想した旧海軍は八丈島の底土(三根)と石積(末吉)に回天基地を配備し、回天8基と養成所を出た隊員8人を島に置いたという。60年後の現在、そのうち5人はすでにこの世を去り、基地も形状をとどめているのは底土の「回天2号壕」だけとなった。郷土史家の山田平右エ門さんは「島内の戦争史跡で説明看板が立ったのは初めて。関東地方で唯一回天が配備された基地として壕が崩壊する前に保存するよう町に求めている。壕だけでなく奥まで案内できる手すりや回天のレプリカを設置して、後世に八丈島の戦争史を伝えられるよう整備してほしい」と語っている。写真は看板と山田平右エ門さん。奥に壕の入り口が見える。