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第3743号  2020年(令和2年)2月14日 金曜日


● 移住定住サポート ワンストップで 八丈島移住定住促進協議会設立
    官民協働の総合窓口設置目指す
● 引退の2代目と同時刻に出航 3代目さるびあ丸 6月25日就航
● 元ヤフー会長 宮坂学副知事 ICT活用策で八丈視察
    宮坂学副知事 インタビュー
        土壌が豊かなら人が来る
        世界から選ばれる島に
● 地熱発電所 井戸埋坑作業始まる 地熱館「工事見学できます」
● 全協で報告 病院全般に人手不足の弊害  勤務実態や要望 議会が聴取
● 新型コロナウィルス 感染拡大 八丈島での対応は
● 第2回島しょ町村職員合同採用一次試験 4団体の募集に43人 
● 三宅村長選 櫻田氏無投票3選 村議選開票結果
● 人気のオリーブ 栽培のコツ ガーデニングカウンセラー岡井路子さん招き講座
● 明治の海難事故の紙芝居 田辺市の小池さん 大小で上演  八丈島への感謝 忘れぬように ! 
● 投稿 八丈島郷友会新年会 全員がビンゴ!
● 第30回産業祭 品評会に352点
● 関東東海花展 金2 銀3 銅5
● 1月の来島者微減
● えりかさんの新刊
● たんしん           
    2月22日 ちょんこめ映画会「星に語りて」
    23日 第42回八丈島駅伝大会
    29日 「うれP家」主催のPARTY
    3月1日 第65回八丈島連合婦人会総会
    1日 大賀郷中の学習発表会、三原展覧会
    2日 シンポジウム「生活者視点から考えるサービスロボットin八丈島」
    7、8日 富士中展示会
    15日 第52回八丈島ジュニア全島卓球大会
    八丈島囲碁選手権大会結果
    第52回八丈島卓球大会結果
    第15回如月杯バレーボール大会結果


 


移住定住サポート ワンストップで
官民協働の総合窓口設置目指す
八丈島移住定住促進協議会設立

 

 設立総会には約30人が出席した

 八丈島移住定住促進協議会の設立総会が2月7日、八丈町商工会研修室で開かれ、準備委員から協議会を立ち上げた経過と、移住定住希望者をワンストップでサポートできる窓口の設置を官民協働で目指す構想などが報告された。町もこれまで空き家バンクの検討や求人情報の発信、島外イベントでの移住相談窓口設置などを行ってきたが、移住希望者に十分なサポートができる体制とはいえない。住民主体を掲げる同協議会が今後どのような役割を担っていくのか、注目される。

 会発足のきっかけとなったのは、18年12月の「移住定住にかかる情報交換とまちづくりのセミナー」。山口県周防大島町で定住促進協議会を切り盛りするいずたにかつとしさんの講演を聞いた参加者から自然発生的に住民組織立ち上げの気運が盛り上がった。特に年数の浅い移住者からは、自らの移住体験を移住希望者に伝えて、少しでも役立ててもらえればという声が相次いだ。
 有志による準備委員会が発足し、これまで15回に及ぶ会合を重ねて深まってきたのが「住民組織の必要性と行政との協働」の認識。そして、「行政に依存し過ぎずに、住民が主体的かつ対等に参加できるまちづくり」という方向性だった。
 総会で示された同協議会の活動計画の一つが、移住定住を進めるあらゆる場面(住居あっ旋、生活相談、移住手続き、地域理解研修、体験滞在、地域づくりへの参画相談など)に対応できる「ワンストップサービス(総合窓口)」の設置だ。単に移住をサポートするだけにとどまらず、移住者が持つ技能や経験、持ち味を町づくりに有効に活かすことで、地域の産業の活性化にも繋げたいという。
 当面はそのための行政や関係機関との調整、協働体制づくりに努め、これらを進めていくための人材養成や事業所の設置を実現し、ゆくゆくは法人組織の設立を目指す。
 設立総会には移住者や行政、議会関係者など30人余りが出席した。山下町長は「島の活性化に意義深いことで、実現できることから手を付けて実績を重ねてほしい。人口を増やすことは困難だが、少しでも減少に歯止めをかけられるように、町も側面から支援していく」と述べた。
 出席者からは期待の声と共に、活動資金や資格要件が求められる空き家あっ旋事業の困難さなどから、「活動が途中で息切れしないか」と危惧する声もあった。これに対して準備委員のひとりは「現時点では始めますという決意表明だけ。財源もなく当面はボランティアでできることからやっていきたい。まずはホームページを立ち上げて、事業の周知を行いたい」との決意を語り、出席者に会員になって協力してくれるよう求めた。
 このあと、移住9年目の宮越秀希さんの意見発表。さらに移住して4年の佐藤宗啓さんが、昨年11月の伊豆諸島・小笠原諸島地域力創造対策協議会の視察で訪問した移住先進地・山口県周防大島町の報告を行った。

 

 

 


明治の海難事故の紙芝居

八丈島への感謝 忘れぬように !
田辺市の小池さん 大小で上演

 

 

 

 
 128年前にあった紀州の漁師の海難事故を題材にした紙芝居が2月4日朝、大賀郷小学校全児童の前で上演された。和歌山県田辺市の小池泰さんが自作の15枚の絵に描いた悲しいできごとと八丈島民への感謝の思いを、情感たっぷりの語りで表現した=写真。
 遭難事故が起きたのは1892(明治25)年12月。田辺市近郊の16漁村から漁師749人が60数隻のサンマ漁船で出漁。那智勝浦町沖で遭難し、229人が死亡、または行方不明に。助かった520人のうち210人が八丈島と青ヶ島に流れ着いた。生存者は迎えの軍艦が来るまでの1カ月余り、八丈島の民家18軒に分宿して救護を受けた。
 田辺市の住民有志が八丈島に感謝の意を示そうと、寄付金を募って「和歌山県民感謝の碑」を八重根港近くの町有地に建立したのは18年10月。同市から関係者19人が来島し、除幕式も行われた。
 また、今年1月には奥山幸子議長ら町議6人が行政視察で田辺市を訪問。碑を建立した関係者とも交流し、海難事故をテーマにした小学校での道徳学習の視察や、亡くなった漁師の慰霊碑が建つ龍泉寺なども訪れている。

 紙芝居のタイトルは「なさけの島をわすれるな!」。サンマ漁船に乗った若者が、嵐に襲われ遭難。命からがらたどり着いた八丈島で、島民から食べ物、衣類、住まいを与えられ、32日後に迎えの軍艦で紀州へ帰れるというストーリー。
 別れに島の村長に、感謝の気持ちと共にどうしてこれほど親切にしてくれるのかを尋ねると、「困った時はお互いさま、それが人ではないかな。また、私たちが困るときもある、その時は助けて下さいね」と村長は笑って伝える。紙芝居の結びには決してこの恩を忘れないという感謝の思いを表した「紀州船」の歌が描かれている。

 看板製作業だった小池さんは、15年ほど前から手作りの紙芝居を自作し、地域の集会などで披露してきた。今回は「感謝の碑」を建てた住民有志から依頼され、碑建立の記念誌や歴史を伝える学校教材をもとに、遭難から紀州に帰るまでの物語を後世に伝えたいと紙芝居にした。