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第3707号  2018年(平成30年)8月10日 金曜日


● 「ごみ有料化」議論加速 事業系可燃ごみ 段階的値上げへ
    粗大ごみ 無料は都内で6団体
    発泡トレイ回収再開
    大島町 一般廃棄物 04年度から有料化
● インバウンドに備えるA
    外国人観光客の「困った」 八丈島の対応実態は?
    不便な島内交通… マイカー利用の島民は実感できない 
    島内金融機関で外貨両替できない
● ムロ解禁 操業1隻  くさや原料不足に直面  昨年来の不漁で
● 大東太鼓北曙会の子どもたち ルーツの八丈で太鼓交流 指導は林英哲さん、10年北大島通い
    「伝承途絶え太鼓もなく」
    大東島と八丈 太鼓の響きは…
● 波に乗る楽しさ伝えたい 全日本サーフィン選手権 東京代表で 後藤夏子さんが出場
    汐間ローカルは40人
● 猛暑の中、相次ぐ台風…
● 毎月の海浜清掃 産業育成会に国交省表彰
● LED電球への交換 都が今年度末まで期間延長
● 7月の来島者増加
● 声  水源涵養林の将来 
● たんしん 
    八丈島JAZZフェスティバル2018 18、19日、町ホールで        
    大賀郷護神大神宮例祭 21日9時から
    東京アイランドモーターショー 25、26両日、13時〜19時、町ホールと広場で
    タコスカップサーフィン大会 25、26両日、汐間海岸で
    詩人アーサー・ビナード氏の講演会 25日19時から、商工会研修室で
    6日からの愛らんどリーグ2018 台風13号の影響で中止
    八丈島サッカー夏季リーグ結果 
   


 


大東太鼓北曙会の子どもたち

ルーツの八丈で太鼓交流

指導は林英哲さん、10年北大島通い

 沖縄県北大東島の「大東太鼓北曙会」のメンバーらが、大東太鼓のルーツ・八丈島を訪れ、本場の八丈太鼓を肌で体感した。7月24日、町ホールで行われた演奏会では、北大東の子どもたちが華麗なバチさばきを披露した



演奏会は、林英哲さん(写真中央)と「英哲風雲の会」による演奏で幕が開いた



23日、三根公民館での合同練習会では、両島の子どもたちが一緒に太鼓を叩いた


 「八丈島・北大東島の子供達による太鼓交流演奏会」(大東太鼓北曙会主催)が7月24日、町ホールで開かれた。
 今から120年前、沖縄県・南北大東島の開拓当時に持ち込まれた八丈太鼓を引き継ごうと、北大東村(人口629人)で子どもの太鼓グループ「大東太鼓北曙会」が結成されたのは02年。結成15年の節目に、「北大東島のルーツである八丈島を訪れ、太鼓を通して交流したい」と今回の演奏会を企画し、小中学生12人と引率4人のほか、八丈島がルーツの島民13人も来島した。
 会の冒頭、自らも「3世」で3回目の来島という鬼塚三典副村長は「これを機に八丈との交流を深めていきたい。来年、北大東小学校が創立100周年を迎え盛大なイベントを行う予定で、八丈のみなさんにもぜひ来ていただきたい」と挨拶した。
 北大東村は07年から八丈太鼓をベースにした新しい芸能を創造する「大東リズムプロジェクト」を開始。世界的和太鼓奏者の林英哲さんはその指導を依頼され、島に通って10年目になる。
 北大東の子どもたちは、組太鼓の楽曲『エイテツ』『北大東子ども囃子』、八丈太鼓をベースにした『しゃばたき』を演奏。八丈からは、公募で集まった小中学生が『ゆうきち』の回し打ちを行い、続いて奥山善男さんと山下栄進さん、菊池隆さん・卓さん親子が登場し、お返しに本場の八丈太鼓を披露した。
 参加した八丈の子どもたちのほとんどは太鼓未経験者。奥山善男さんの指導で週1回、3カ月間の練習を経てステージに上がった。
 司会をつとめた英哲さんは、20歳の時八丈太鼓を習うため1週間ほど八丈に滞在。浅沼亨年さんの紹介で今回の演奏会の協力者でもある菊池隆さんと知り合い、今も交友関係が続いていること、稲田カエさん、奥山熊雄さん、奥山ハツさん、太田大丈夫さんら八丈太鼓の名手たちとの出会いなど、エピソードを披露した。「島にはさまざまなスタイルがあったが、むずかしいリズムでなかなか覚えられなかった。舞台ではほとんど八丈太鼓をやらなかったが、長い年月を経て北大東島に招かれ、子どもたちが見事なしゃばたきを叩くのを見てびっくりした」と語った。

 


「伝承途絶え 太鼓もなく」


 懇親会で、八丈の子がわれさきにと楽しんで太鼓を叩く姿に、「祭りや宴会の場で楽しみながら叩く、もともとの八丈太鼓の姿を子どもたちに見せることができた」と英哲さん。
 北曙会の内嶺月壱さん(中3)は、「一定のリズムであれだけ叩けるのは自分たちにはないもので、これからの練習で真似ていきたい」。OGで沖縄本島在住の金城夏紀さん(23歳)は「しゃばたきのリズムを八丈太鼓の動画を見て勉強している。その人たちの太鼓を生で見ることができて、感動。刺激ももらえた」と肌で感じていた。
 指導者の山田幸子さんは「一度とぎれてしまった伝統を復活させるのは大変でした」と15年前を振り返った。出身の南大東島では、実弟の川満廣司さんが指導する太鼓グループ「大東太鼓碧会」の活動が盛んだったが、北大東では八丈太鼓の伝承が途絶え、太鼓もなかった。弟に指導に来てもらい、太鼓は補助金で購入し、練習を重ねてきた。
 そして今では英哲さん、風雲の会との沖縄での演奏会をはじめ、毎年の離島フェア、他県の国際的な太鼓イベント出演など、島外での演奏活動を行うまでに。
 八丈では、学校で郷土芸能として太鼓を学ぶ時間はあるものの、以前のように、子どもが教わる場が少なくなっている。奥山善男さんは「今回の演奏会で八丈太鼓に興味を持ち、続けていきたいという子が現れたのが何よりもよかった。よいきっかけを作ってもらった」と話している。