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第3703号  2018年(平成30年)6月8日 金曜日


● 八丈町商工会 産業振興プラン策定
    経営者が60代以上は 「後継者ない」6割 
    島内需要に限界、新たな事業展開を

● TSR 島の520社実態調査
    
建設業、サービス業6割  売上高トップ10中7社が建設業    
    100年超え6社  業歴最古参は「神津島酒造」
    「宿泊」「飲食業」の新設目立つ  インバウンド需要取り込み発展を!
● 都八丈支庁管内18年度事業
    予定額 前年度比8.1%減 91億円  火山噴火 避難計画策定へ
● 八丈町福祉3計画 番外編 
    「情緒的」「手段的」「情報的」な友人を
    友だちいない 26%    自分から第一歩を
● 八丈島初 「サービス付き高齢者向け住宅」
    3タイプ30室  訪問介護・看護事業所も併設  咳eace Smileが運営
● 介護事業所などを巡る見学会  ケアケア交流講座 =21日=
● 黄八丈織協通常総会
    着尺生産300反割る  生糸 生産減少で値上がり
    最年長89歳   織協の沖山慶子さん  機織りは生きがい
● 伊藤千尋氏招き憲法学ぶ
    コスタリカ→教育費・医療費無償
    ベネズエラ→スラムの物価4割安
● 歴民資料館 9日から公開  一時移転先の支庁展示ホールで
● 島じまん  島寿司 4951パック販売!
● 龍生派八丈支部  60周年祝い 花展
● ハワイから八高に短期留学
    「文化のエクスチェンジを」 カラーマナマナ・ハーマンさん 
● 「聞かせ屋。けいたろう」 読み聞かせライブ  第30回文庫まつり
● 消防団夏季訓練
● 5月の来島者減少
● 南海俳壇 八丈俳句会(六月例会)
● たんしん
    島コンin八丈島2018(8月31日〜9月2日)の参加者募集
    あびの実ナイトハイクが23日、18時50分三根公民館駐車場集合で

 


 


黄八丈織協通常総会
最年長89歳 沖山慶子さん

機織りは生きがい


 94年、夫の宰一さんに先立たれてからひとり暮らし。「いつも織りの柄を考えているのでぼけているひまはないですよ」と、機織りに向かう慶子さん。左は美恵子さん


 黄八丈織物協同組合の第44回通常総会(磯崎雄一郎理事長、組合員52人)が5月29日、樫立公民館で開かれた。
 組合では反物20反以上、帯50本以上の生産者を報奨しており、今回は沖山慶子さん(八寸帯52本、四寸帯2本)、佐々木クリセルダさん(23反)、沖山はつ子さん(20反)に金一封と問屋からのお米10キロの副賞が贈られた。
 昨年に続いて報奨された沖山慶子さんは組合員最年長の89歳。中之郷の自宅には慶子さんの機と長男・晴大さんの妻で、大里から毎日通う美恵子さんの機が並んでいる。
 樫立生まれの慶子さんの機織り歴は70年。実家の母から教わり、嫁いだ先も機を織っていた。とにかく機織りが好きで、嫌だとか苦に思ったことは一度もない。外に働きに出ていたときも、家に帰って機の前に座るとホッとしたという。
 子どもは3人。機を織る背中におぶって育てた。若い頃は朝5時から夜中まで、時間を惜しんで織った。小学生だった子どもが「機の音が寝るときも、朝起きても聞こえていた」と作文に綴った。家の中にいつも響く機の音が子守歌だった。
 反物、帯、センターと何でも手がけた。以前はめゆ工房に卸していたり、離島ブームの頃には、ホテルから頼まれて土産物を納めていた。反物の得意は市松。帯を織る人がいないと頼まれ、2年前から帯専門に。何でもやってきたので、織りの技術が幅広く、いまもアドバイスを求めに織り子さんが来る。
 10年前、病気で3カ月間東京に入院した。退院後、美恵子さんが家に通うようになって、慶子さんに教わりながら機織りを始めた。1日平均6時間、月5本近く織る慶子さんのペースに美恵子さんは今も敵わない。染屋から糸が間に合わないとブレーキをかけられるほどだ。
 太い梁が鈍く光る築150年の古民家に、2人のおしゃべりの声と機の音が響く。慶子さんにとって何より楽しい時間が流れる。